会長挨拶

 新型コロナ感染症拡大に収束の目途が立たない中、皆様大変ご苦労されていることと思います。透析療法は3密の集団治療となりますが、災害時と同様回避できず、感染対応物資の不足や感染リスクなど様々な困難を抱えながらも透析患者、職員を守るために日々奮闘されていることに心より敬意を表します。

 このたび、そのような状況下で不確定の要素は多々ありますが、第5回 I-HDF研究会を令和2年12月13日(日)、ソラシティカンファレンスセンター(東京・お茶の水)において開催することとなりました。

 2007年に東京女子医大の江口、峰島らにより開発されたI-HDF療法は、2012年の診療報酬改定以降飛躍的に普及し、2018年末には31,681人(HDF患者の26.0%)の患者さんにI-HDFが行われています。透析低血圧の予防、透析中の処置回数の減少などの効果が多数報告されていますが、効果が十分得られない患者も少なからず存在します。

 そこで今回の第5回研究会では、「I-HDFを極める」をテーマとして「I-HDFの達人」「補充条件の再検討-テーラーメイド治療を目指して」などのシンポジウム、ワークショップを企画しています。これからI-HDFを始める施設においても有益な情報を供与できる会にしたいと考えております。

 皆様、奮ってご参加のほどよろしくお願いいたします。

令和2年5月吉日